JIN-仁- (大沢たかおさん)

osawatakao

大沢たかおさんは、TBS系列にて毎週日曜夜9時から放送されている日曜劇場『JIN-仁-』に南方仁 役で出演しています。
一昨日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
東都大学付属病院の脳外科医・南方仁(大沢たかおさん)は、恋人・友永未来(中谷美紀さん)の手術に失敗し植物状態にしてしまってから、自ら第一線を退き、難しい手術は他の医師に預け、その代わり比較的容易な手術や夜勤を一手に引き受け、他の医師が手術に専念できるよう努めるようになった。
ある日、顔面を殴打され公園内で倒れていた身元不明の男が運び込まれ、当直だった仁は手術する。男の頭蓋骨内には胎児の形をした腫瘍があった。その腫瘍は無事摘出され、病理診断に回されることになるが、その腫瘍のせいか、仁は度々謎の頭痛に襲われる。そんな矢先、その男が薬品と胎児の形をした腫瘍の入った瓶を持ち出して逃げ出す。非常階段でその男を見つけた仁は、男が落とした瓶を取ろうとして階段から転げ落ち、気絶してしまう。
意識を取り戻した仁の目の前には美しい星空と林の光景があった。仁が助けを求め明かりを追っていったところ、まげ姿の武士が斬り合いをしていて、仁は斬られそうになる。橘恭太郎(小出恵介さん)に助けられ何とかその場を逃れるが、恭太郎が傷を負ってしまう。仁は恭太郎を助けるために、恭太郎の自宅で緊急手術を行うことにする。手術道具もままならない状況の中、大工道具等で代用して、途中、恭太郎のことを心配する母・栄(麻生祐未さん)の邪魔が入りながらもなんとか説得して、恭太郎の妹・咲(綾瀬はるかさん)に協力してもらいながら、瀕死の恭太郎を救い出した。咲は、そんな仁に興味を持ち始めるのだった…。
原作は、「スーパージャンプ」にて連載中の村上もとかさんの同名漫画です。原作との大きな違いとしては、ドラマでは野風と瓜二つの仁の恋人・友永未来というオリジナルキャラが登場する点などがあります。
初回は120分スペシャルだったこともあり、見応えがあってとても面白かったです。
仁が、手術を成功させてきたのは自分の腕ではなく、今まで誰かが作ってきてくれた薬や技術、設備や知識のおかげだったのだと思い知らされる場面が印象的でした。麻酔なしで激痛に耐えながら仁の手術を受けるタエ(戸田菜穂さん)を心配して、息子・喜市(伊澤柾樹さん)が“言葉の麻酔”である「ちちんぷいぷい」を必死に唱えるところも感動的でした。
仁がタイムスリップしてしまう前に、謎の男は「戻るぜよ、あん世界へ」という土佐弁らしき言葉を使っていました。それを手がかりに元の時代へ戻る方法を模索する仁の目の前に運命的に現れた男は、坂本龍馬(内野聖陽さん)でした。歴史の渦の真っ只中に巻き込まれていたことを自覚し、愕然とする仁。仁が所持していた写真も、いつの間にか未来のピースサインをしている手が逆になっていました。過去の人間の運命を変えていることを自覚した仁は、今後江戸の人々とどう向き合っていくのか気になるところです。
気になるといえば、頭蓋骨内に奇形腫瘍を持っていた謎の男の正体です。土佐弁らしき言葉を使っていたので、普通に考えると坂本龍馬ですが、薬品を選んで持ち出した節があり、腫瘍の瓶の場所もすぐに分かったあたりを考えると、仁のような気もします。包帯の隙間から見えた目の雰囲気も仁に似ていました。坂本龍馬と行動を共にするうちに方言がうつったと考えるのは強引でしょうか。その出来事の真相も楽しみです。