天地人 (妻夫木聡さん)

tsumabukisatoshi

昨日の夜8時、75分拡大版でNHK大河ドラマ『天地人』の放送がスタートしました。
今回の主人公は、上杉景勝(北村一輝さん)に仕えた上杉家の家老・直江兼続(妻夫木聡さん)です。
●あらすじと感想
天正14年(1586年)、大坂城では、上杉家家臣の直江兼続が主君の上杉景勝とともに、豊臣秀吉(笹野高史さん)に謁見していた。秀吉は有能な兼続を自らの第一の家臣にしようとして呼び寄せたのだ。しかし、兼続は、どんなに金を積まれようが、命をとられそうになろうが首を縦には振らなかった。
そして、時代は永禄7年(1564年)にさかのぼる。越後の坂戸城主・長尾政景(村田一道さん)の家臣・樋口惣右衛門(高嶋政伸さん)とお藤(田中美佐子さん)の間に生まれた与六(加藤清史郎さん:後の兼続)は5歳で活発に育っていた。そんな中、長尾政景が上杉輝虎(阿部寛さん:後の謙信)の参謀・宇佐美定満(真木仁さん)と野尻湖で溺死。長尾家の家臣たちは、輝虎による謀略と疑い、戦の準備を始める。それを知っているにもかかわらず、政景の死を弔うために輝虎は坂戸城内に果敢に駆けつける。城内に残された政景の妻・桃(高島礼子さん)は輝虎の姉であった。そこで輝虎は、桃の10歳の息子・喜平次(溝口琢矢さん:後の景勝)とも対面する。
その年の秋、喜平次は輝虎の養子となり、坂戸にある寺・雲洞庵で、侍としての修業を始める。そして、仙桃院(桃)は、喜平次には共に手を取り合い歩んでくれる家臣が必要だと考え、かつて喜平次と喧嘩沙汰を起こした与六がふさわしいと直感した。仙桃院たっての頼みではあったが、お藤は、我が子を思う一人の母として、まだ幼い与六を手元に置いておきたい気持ちを伝えて断る。“侍の子”として生まれた者の本懐を遂げる与六の未来像を考えた惣右衛門は、家を出て喜平次に仕えるよう与六に命じるが、与六は聞き入れようとしない。夜空を見上げ、北斗七星を見たお藤は、仙桃院が運命を感じているという「与六と喜平次は星々のえにしによって結ばれている」との言葉を思い出す。意を決したお藤は、涙ながらに与六を説得する。
嫌々ながら、与六は親元から離れ、喜平次と同じ雲洞庵での生活を始めることになるのであった…。
「蔵の宝より、身の宝、身の宝より心の宝。金も大切ですが、人を思う心無くして幸せはありません」との兼続のセリフが印象的でした。利のみを求め、裏切り、謀略が日常のように繰り返されていた戦国時代に、“愛”を重んじ、“義”を貫き通した戦国武将・直江兼続がどのように生き抜き、景勝と共にどうやって上杉家を守り通していったのか、とても興味深いところです。

page top