チーム・バチスタの栄光 最終回 (鶴見辰吾さん)

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鶴見辰吾さんは、毎週火曜夜10時フジテレビ系列にて放送されていた連続ドラマ『チーム・バチスタの栄光』に垣谷雄次 役で出演しました。
先週は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
田口公平(伊藤淳史さん)が目にした写真の小学生の女の子は、垣谷雄次(鶴見辰吾さん)の娘だった。10年前、サザンクロース病院で桐生恭一(伊原剛志さん)が心臓移植手術をした日本人の女の子は垣谷の娘だったのだ。手術はうまくいったが、後日、垣谷の娘は拒絶反応で亡くなった。田口から写真を取り上げたのは心臓血管外科教授・黒崎誠一郎(榎木孝明さん)で、黒崎はその事情を知っていたのだ。
桐生と同じ外科医である垣谷は、自分の娘の死が、単純に執刀医のせいではないことを理解していた。しかし、桐生と一緒に働くうちに、桐生の目が悪いのではないかということに気が付き、もしかしたら、娘が亡くなったのも、桐生の目が悪かったせいではないだろうかという疑念を持つ。ケース27の桐生のミスは、そんな疑念を持った垣谷が、心臓を通常より吊り上げて、桐生の目を試すことにより生じたのだ。白鳥圭輔(仲村トオルさん)と田口はその真相にたどり着いた。
桐生のサポートもあり、垣谷がバチスタ初執刀の手術は無事成功。そして田口がケース27のことを垣谷に質問すると、垣谷は桐生に謝罪をし、桐生にミスを起こさせたのは自分であると自白した。
5件の術死のうち、ケース27については、垣谷の自供のみでは公判が維持できないと判断され、不起訴処分になった。しかし、垣谷は病院を辞めた。残り4件の氷室貢一郎(城田優さん)の犯行も、立件されたのは現行犯で物証を押さえられた最後の1件のみだった。
かくして、チーム・バチスタは解散。鳴海涼(宮川大輔さん)は兄・桐生の背中を追いかけるのは止めにして、アメリカに戻って病理医としてやり直すと桐生に告げる。臨床工学技士・羽場貴之(戸田昌宏さん)は後輩の育成に取り組んでいる。チーム・バチスタはみんなバラバラになったが、チーム・バチスタが救った30の命は今もちゃんと残っている。
厚生労働省医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長・白鳥が再び田口の前に姿を現した。白鳥は相変わらず強引で、医療安全調査委員会設置のための会議に田口にも参加してもらうため、これから一緒に厚生労働省に来てくれと言う。名刺の束が入ったケースを渡され、名刺には“医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室 室長助手”との肩書きと田口の名前があった。こうして、再びコンビが結成されるのであった…。
ケース27で、心臓が再鼓動しなかった瞬間、とんでもないことをしてしまったと気づいた垣谷は、それからずっと自分を責め続けてきたそうです。バチスタ手術だったら、自分の娘も生きていられたかもしれないという思いから、娘の手術の執刀医が桐生だったと知りながらも、チーム・バチスタへの誘いを断らずに参加した垣谷。初志貫徹できなかったことが本当に悔やまれます。患者の遺族の気持ちを思い出すべきでした。最後のバチスタ手術の後、患者の娘にお礼を述べられた時の垣谷の表情が印象的でした。
最後の最後に、ビデオをすり替えたのは垣谷だが、2通目の怪文書は白鳥の仕業であったと判明しました。調査を続けるため、盛り上げるために書いたそうです。
突っ込みどころが結構あったように感じますが、物語としては一応まとまっていて良かったと思います。
ちなみに竹内結子さんと阿部寛さんの主演で話題になった映画『チーム・バチスタの栄光』は、続編『ジェネラル・ルージュの凱旋』が2009年3月に公開される予定です。

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