太陽と海の教室 (濱田岳さん)

hamadagaku

濱田岳さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『太陽と海の教室』に田幡八朗 役で出演しています。
今週は第9話が放送されました。
●第8話・第9話のあらすじと感想
【第8話】
櫻井朔太郎(織田裕二さん)は、非常階段で足を滑らせた次原雪乃(大政絢さん)をかばって負傷するが、田幡八朗(濱田岳さん)たちの協力もあり、なんとか雪乃の自殺を阻止することができた。
翌日、休み時間に屋嶋灯里(吉高由里子さん)に声をかけられた八朗は、雪乃との事情を話し、灯里が仲間たちにそれを説明してくれたおかげで、八朗は根岸洋貴(岡田将生さん)とも和解することができた。そして八朗は思い出作りを持ちかけ、櫻井によって日輪祭のことを思い出した白崎凛久(北乃きいさん)が、炎のモニュメントを作ることを提案する。受験を理由にクラスメートのみんなの反応は冷たかったが、凜久、洋貴、八朗、灯里、楠木大和(冨浦智嗣さん)、澤水羽菜(谷村美月さん)、川辺英二(山本裕典さん)、日垣茂市(鍵本輝さん)たちは、楽しみながら着々と準備を始める。また、八朗は灯里から告白され、2人は正式に付き合うことになった。そんな幸せ絶頂の八朗のもとに、知らないアドレスから携帯メールが届く。タイトルは「人魚姫」。八朗は迷惑メールとして削除した。
一方、神谷龍之介理事長(小日向文世さん)の薦めもあり、雪乃を静岡に連れて帰り転校させるという話を雪乃の両親から聞いた櫻井は、神谷理事長に抗議するが取り合ってもらえない。櫻井は、静岡に行った雪乃に電話連絡をするがつながらないため、手紙を書いて送り続ける。しかし、その手紙は粉々に切り裂かれ、それを封筒に入れた状態で、櫻井のもとに送り返されてきた。
櫻井は静岡の雪乃のもとへ行くことにする。日輪祭の準備を進める凜久たちと、それをビデオカメラで記念撮影する八朗。教室で櫻井に出くわした八朗は、学校の先生は楽しいかと櫻井に問いかけ、楽しいと答えた櫻井に、八朗は「俺も学校の先生になろうっかな」と恥ずかしそうに告げる。それから櫻井は学校を後にし、工作道具を取りに家に戻る用事ができた八朗も、灯里についでにアイスの当たり棒の引き換えをしてきて欲しいと頼まれ、学校を後にする。
八朗の携帯に見知らぬ番号で着信がある。八朗が出ると、それは雪乃からだった。八朗の後ろにいると言う雪乃の手にはナイフがあった。
櫻井が電車を乗り継ごうとした時に八朗から電話が入る。どうやら「人魚姫」のように泡になろうとした雪乃が暴走して、親が売り払おうとしていたモーターボートに乗り込み海に出た。それを止めようとした八朗も乗り込み、取り乱した雪乃は頭を打って気を失った。モーターボートは故障して漂流している状態のようだ。八朗はすでに110番をして救助を待っているところで、ライフジャケットを着るようにとの櫻井のアドバイスをもらい、ジャケットを探すが、1つしかなくて雪乃に着せた。雪乃の暴走を榎戸若葉(北川景子さん)から聞いた凜久たちは、八朗の帰りが遅いことから不安に感じる。心配して迎えに行くと学校を後にした灯里に八朗から電話が入る。八朗は大丈夫だと告げ、アイスの当たりを持って帰るからそこで待っててと言う。
櫻井が港に到着すると、雪乃が運ばれているところだった。ケガは無く大丈夫らしい。ところが八朗はまだ見つかってない。櫻井がライフジャケットを着用し、船に乗り込み捜索に加わろうとした時、別の捜索中の船から連絡が入る。
「制服を着た男子高校生が心配停止状態で発見されましたが、たった今、死亡が確認されました」
【第9話】
日はもう暮れていた。八朗の帰りを海岸で待ち続ける灯里のもとへ櫻井が現れ、八朗の死を伝えるが、灯里はそれを受け入れることができない。櫻井と灯里は警察署の霊安室に行くが、灯里は八朗の顔をまともに見ることができずに帰ってしまう。
仲間たちみんなが、八朗の死に心を痛め悲しみを募らせる。
翌日、神谷理事長は、学級委員長以外は、マスコミに巻き込まれないように、八朗の葬儀には行かないようにと告げる。若葉が生徒たちを葬儀に行かせてあげてくださいと神谷理事長に頼むが、「うるさい!」と却下。それを聞いていた柴草修平(八嶋智人さん)は、「葬儀ぐらい行かせてあげればいいのにな」と呟いた。
櫻井は、入院した雪乃の病室を訪れ、八朗のお通夜に雪乃と一緒に行きたいと告げる。雪乃の母・恵子(秋本奈緒美さん)は反対するが、「自分がどんなことをしたのか、見とかなきゃいけないんだ」との櫻井の説得に雪乃は応じ、八朗の家に訪れた。八朗の母・直子(梅沢昌代さん)は雪乃を責めずに八朗の部屋へと通した。それは雪乃の命は八朗が救った命だからだと櫻井は説明する。さらに「君の命は、田幡(八朗)がこの世に生きてたっていう証なんだ」と言い、田幡の分まで生きなきゃいけないと力説する。
一方、湘南学館では、マスコミによる八朗の事故死についての問い合わせが来ていた。すでにマスコミ対策マニュアルが作られていたのだが、思いがけず、履修問題についての問い合わせまで入ってきた。柴草が自身の高校の頃の体験から、せめて3年1組の生徒だけでも葬儀に参加させてやるわけにはいかないかと神谷理事長に提案するのだが、「無駄話は結構」と突っぱねられる。
会議室では、櫻井と長谷部杏花校長(戸田恵子さん)が雪乃の母親に雪乃を湘南学館に残さないかと提案していた。「ここで障害から逃げ出すんではなく、乗り越えた方が傷を癒すための遠くて近い道のりなんだと思います」と櫻井は力説する。教室では雪乃が若葉と共に櫻井たちの話が終わるのを待っていた。そこに灯里が現れ、カッターを手にして八朗を返せと迫る。雪乃はただ謝り続け、若葉は止めようとするが灯里に払いのけられる。そこへ話を終えた櫻井がやって来て、灯里に「田幡はどんな奴だった?」と問いかける。そして、八朗が復讐を望んでいないことを諭し、灯里は我に返る。若葉が雪乃を連れて教室を出ると、櫻井は灯里に泣いていいんだと背中を貸す。
灯里が心を解放して涙を流し、落ち着きを取り戻した頃、凛久、洋貴、八朗、灯里、大和、羽菜、英二、茂市がやって来た。八朗のお通夜に来たのだと言う。灯里が八朗の机からビデオカメラを見つけ、仲間たちは、八朗が日輪祭の準備の時に撮影していたビデオを見る。ビデオには、仲間たちへの八朗の優しい思いがぎっしりと詰まっていて、「櫻井先生のような先生になる」との宣言まであった。櫻井は灯里と一緒に八朗の通夜に出席する。灯里は八朗に感謝の言葉を述べ、八朗にそっと口づけをした。
次の日。柴草は、神谷理事長が留守みたいだから、生徒たちを葬儀に連れて行っていいんじゃないかと若葉に提案する。マスコミが大勢押しかける中、柴草と若葉が引率して、生徒たちがやってきた。八朗の棺はクラスメートの手で出棺され、生徒たちは涙ながらに別れを告げた。
翌日、神谷理事長は、柴草を呼び出し、湘南学館の履修資料をマスコミに流したのはあなたですねと訊ねる。柴草はぬけぬけと「ついうっかり」と白状する。校庭では櫻井がひょうひょうと、中止になったはずの日輪祭の準備を始めていた。そんな中、履修不足問題が生徒たちも知ることとなって騒ぎになり始めた。神谷理事長は理事長室にこもり、事務次官に連絡を取っていた。学園には調査委員会とおぼしき人たちが乗り込んできていたのだった…。
八朗が日輪祭の準備の時に撮影していたビデオの中で、灯里の好きな色や食べ物を言い当てて、八朗の「どこに行きたい?」との問いかけに、現在の灯里が「ハチのところ」と答えるシーンが切なかったです。
八朗の死という現実を突きつけられることにより、ようやく雪乃に櫻井の言葉が届きました。雪乃にはこれから茨の道が待っていることでしょう。
ついに表面化した履修不足問題。柴草が神谷理事長に反旗を翻したのが意外でした。柴草は櫻井の協力者になってくれるのでしょう。櫻井があらかじめ作成しておいた補習計画表が役に立つ時が来たということでしょうか。神谷はさらに根回しをしていたようですが、その効果はあるのでしょうか。相容れない神谷と櫻井。最終的に生徒たちに感謝されるのはどちらなのでしょうか。続きが気になります。