コード・ブルー (比嘉愛未さん)

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比嘉愛未さんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』に冴島はるか 役で出演しています。
今週は第7話が放送されました。
●あらすじと感想
三井環奈(りょうさん)は、裁判で本人尋問の際に、自分が悪かったと発言してしまう。その直後、医療ミスで三井を訴えていた真壁(阿南健治さん)が倒れ、三井の迅速な診断のもと、救命救急センターに搬送され一命をとりとめる。訴えられている人が、訴えている人の命を救うというなんとも皮肉な事態である。
三井が真壁の妻と胎児の子の二つの命を失わせてしまった事件の日のちょうど1年前、三井も難産の末、子どもを出産していた。胎児を諦めて母体を優先すべきだったのに、母子共に救おうとしたのは、赤ちゃんを助けてほしいと三井に懇願する真壁の妻に、1年前の自分の姿と重ね合わせてしまったからだったのだ。三井はそのことを病室で真壁に告白し、改めて謝罪した。
冴島はるか(比嘉愛未さん)の彼氏・田沢悟史(平山広行さん)は、全身の筋肉が動かなくなっていき、発病してから3年から5年で亡くなるという難病にかかっていた。「難病患者を支える家族の会」に出席するために母親・俊子(大塚良重さん)と一緒に翔北病院を訪れていた車椅子の悟史は、庭にある階段から転げ落ちて頭を打って入院することになる。迷惑をかけてしまったことを冴島に謝る悟史に、冴島は、悪いのは自分の方だと言い、今まで抱えていた思いを告白する。それは、仕事の合間に悟史に会いに行くことが苦痛だったが、自分がそんなひどい人間だと認めたくなかったので、別れを切り出す勇気もなかったこと。自分の人生の方が大事なので、母親のように、24時間を悟史のために使うことはできないことだ。そんな冴島の気持ちをすでに察していた悟史は、このまま死んで何もなかったようにされるのが怖いと冴島に告白し、だから、例え冴島に憎まれても、もう一度会って自分の生きた証を残しておきたかったのだと言う。それからすぐに悟史は退院することになったが、冴島は面と向かって見送ることはできなかった。悟史は最後まで冴島のことを心配していた。
冴島は、恋人の命から逃げ出したような自分がヘリに乗ってもいいのだろうかと藍沢耕作(山下智久さん)に問いかける。そんな冴島に藍沢は、俺も自分が一番大事だと告白し、祖母・絹江(島かおりさん)の面倒をみるよりも、自分の腕を磨くことを優先していると話し、時々何が一番大事なことなのかわからなくなるが、それでも俺はヘリに乗るのだと言う。それを聞いた冴島の目からは涙がこぼれ、藍沢はそんな冴島を気遣い、ヘリのドアを閉めて立ち去るのだった…。
緋山美帆子(戸田恵梨香さん)が藍沢に言った「私たちってさ、誰の為に医者やってんのかな」という言葉が印象的でした。
田所良昭(児玉清さん)は三井を励ますために、自分が鹿児島の小さな島で一人で20年診療所をやっていた時のことを話しました。大学病院での張り詰めた日々から逃げてその島に行ったのだと言う田所は、村人たちからは感謝され、例え失敗しても言い訳ができ、私がやってダメだったらしょうがないと理解してくれるような楽な環境だったと話します。そして、「私がやったことは、決して島の人のためじゃない。自分のためです。結局、偽善だった」と告白しました。しかし、こう付け加えます。「それでも、来てくれて良かったと言ってくれる人たちがいる。だったら、偽善も意味があったのかなって思います。あなた(三井)に会えて良かったと思っている患者さんは必ずいます」と。この田所の言葉の中に緋山の疑問に対する一つの答えがあるように思います。答えは決して一つではないでしょう。傷付き、迷い、悩みながらも、自分なりの答えを探し、壁を乗り越えていくことに意味があるのでしょう。