ラスト・フレンズ (長澤まさみさん)

nagasawa04
長澤まさみさんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『ラスト・フレンズ』に藍田美知留 役で出演しています。
先週は第5話が放送されました。
●第4話・第5話のあらすじと感想
【第4話】
藍田美知留(長澤まさみさん)は、及川宗佑(錦戸亮さん)の暴力から逃げるため、岸本瑠可(上野樹里さん)、水島タケル(瑛太さん)、滝川エリ(水川あさみさん)、小倉友彦(山崎樹範さん)たちが暮らすシェアハウスに身を寄せる。
宗佑は執拗に美知留の携帯に連絡をし、瑠可のモトクロスの練習場にも姿を現す。瑠可は宗佑を避けるため、モトクロスチームの監督・林田一巳(田中哲司さん)を誘って飲みに行く。楽しく飲んだその帰り道、瑠可は林田に抱きつかれて唇を奪われてしまう。激しい嫌悪感に襲われた瑠可は、林田を突き飛ばし走り去る。瑠可から事情を聞いたタケルは、慰めるように涙を流す瑠可の肩をそっと抱く。
翌日、練習場に姿を現した瑠可は、林田に昨日のことはなかったことにしようと告げ、レーサーとして尊敬しているし、友情も感じていると言う。それを聞いた林田はほっとした様子だ。
美知留に電話で金の無心をする美知留の母・千夏(倍賞美津子さん)。温泉旅行に行った時のお土産もあるから、たまには顔を見せるようにと言ってくる。美知留の代理で千夏のもとに訪れた瑠可は、変な雰囲気を察知し、手短に用件だけを済ませてその場を去る。その予感は見事的中。千夏の家には宗佑が潜んでいた。千夏は宗佑に金をもらって頼まれて美知留を家に呼んだようだ。
瑠可がシェアハウスに戻った後に、宗佑が訪れる。宗佑は瑠可の後をつけてきたのだ。幸い美知留は入浴中で、瑠可は、美知留に会わせてほしいと言う宗佑を無理矢理追い返す。
外は雨が降ってきた。仕事から戻ってきたタケルは、シェアハウスの前に立っている宗佑に気づき、瑠可に知らせる。心配する瑠可に、タケルは自分が寝ないで監視すると言う。
深夜、眠れずにいた美知留は、リビングにやってきて、タケルと会う。タケルは、そんな美知留にハーブティーを入れ、美知留の話し相手になる。
翌朝、美知留はゴミを出しに行き、近くの物陰にずぶ濡れのままうずくまっている宗佑を発見する。宗佑は「僕は、いつも君を待ってる。待つのは辛くないんだ」と震えながら言う。美知留はそんな宗佑を強く抱きしめる。その様子を遠くから瑠可が悲しそうに見つめるのだった…。
【第5話】
美知留は、ずぶ濡れになった宗佑をタクシーに乗せてマンションまで送り、瑠可には美容室に挨拶しに行ってくると携帯で知らせる。宗佑を布団に寝かしつけ、行かないでほしいと懇願する宗佑に、美知留は、また同じことの繰り返しになるから一緒にはいられないと告げ部屋を出て行く。
その後、美知留は、欠勤を続けていた美容室を訪れ、また働かせてほしいと頭を下げ、熱心に頼み込む。
その夜、シェアハウスに戻ってきた美知留は、もう一度同じ美容室で働くことにしたと報告。エリが、宗佑の知っている場所で働くのは危ないのではないかと問いかけると、美知留は、自分さえしっかりしていれば大丈夫だと答える。その言葉を聞いたタケルは、「美知留ちゃんがそう思うなら、それでいいんじゃないかな」と言い、それを聞いた美知留は微笑む。
翌日、タケルは、瑠可に瑠可の実家で開かれるパーティーに美知留と一緒に来てほしいと頼まれ、仕事を終えた美知留を迎えに行く。タケルとともに瑠可の実家を訪れた美知留は、瑠可の父・修治(平田満さん)や母親の陽子(朝加真由美さん)から歓迎を受ける。昔よく瑠可の家で夕飯を御馳走になった美知留は、久し振りで本当に楽しかったと話し、瑠可たちの勧めで瑠可と一緒に岸本家に泊まることになった。その夜、瑠可は、人を幸せにできるのは宗佑ではなくタケルのような男だと美知留に助言する。美知留が、そんな瑠可に、好きな人はいないのかと訊ねると、何年も前からずっと思っている相手がいると答える。その相手が瑠可の気持ちに気づいていないと知った美知留が気持ちを伝えないのかと訊ねると、瑠可は、「伝えない。伝えたってしょうがないし」と答える。
遠慮して岸本家を後にしたタケルがシェアハウスに戻ると、エリがひとりで酒を飲んでいた。エリは、妻のところに離婚の話し合いに行くと言う友彦に付き添っていたのだが、友彦が急に自宅に泊まっていくと言い出したために、ひとりで帰ってきたのだ。酒に酔ったエリは、寂しさを紛らわすようにしてタケルに迫り、キスをした。その瞬間、言いようのない嫌悪感に襲われたタケルは、エリを突き飛ばして、洗面所に駆け込み口を洗い続ける。戻ってきたタケルがエリに謝ると、タケルが同性愛者ではないかと疑ったこともあるエリは、そのことを尋ね、タケルは小さくうなずく。エリは今まで通り友達でいようと告げる。
宗佑が風邪で1週間も区役所を欠勤していることを知った美知留は、食事の買い物をして、宗佑のマンションに訪れる。おかゆを食べさせてもらった宗佑は、美知留を抱こうとし、美知留がそれを拒絶すると、憎しみを瑠可に向ける。美知留が、そんな宗佑に、約束を守れない人とは一緒にいられないと告げると、宗佑は突然激高して茶碗を壁に投げつけ、嫌がる美知留を無理矢理ベッドに押し倒して…。
シェアハウスに戻った美知留は、何事もなかったかのように装って、みんなと一緒に食事をしようとする。食器を出す手伝いをする美知留の腕にあざがあることにタケルが気づく。
宗佑と会ったことを気づかれていると察した美知留は、タケルと2人きりで話す。瑠可の言う通り、宗佑と一緒にいても幸せにはなれないとわかったこと、それでもまだ彼に惹かれていることを告白する美知留に、タケルは、「彼が変わるのを待てるか、待てずに心が離れていくか、決めるのは、他の人じゃない。自分だけだから」と言って慰める。美知留は、瑠可から、タケルのような人を好きになればいいのにと言われたことを打ち明け、瑠可にも何年も前からずっと気持ちを伝えられず思い続けている人がいることも話した。それを聞いたタケルは部屋でひとり大きなため息をつく。
瑠可は病院を訪れてカウンセリングを受ける。自分が性同一性障害ではないかと思ったからだ。病院を後にした瑠可は、タケルを公園に呼び出し、タケルと一緒にいると安心すると話す。それを聞いたタケルは、好きな人がいると美知留から聞いたと切り出すが、瑠可は、片思いもいいとこだと答え、そんなことより今の自分はレースが大事だと言う。
そして迎えたモトクロスのレースの日。瑠可の家族と美知留やエリは応援に駆けつける。レース中、美知留の携帯に宗佑から連絡が入る。具合が悪いから今すぐ来てほしいと言う宗佑に、美知留は、瑠可の大事なレース中だから行けないと言って電話を切る。
レースで瑠可は見事優勝。全日本クラスの記録だった。
その夜、タケルがアルバイトをしているバーで、瑠可の優勝パーティが開かれる。美知留やエリも参加していたが、美知留の携帯に再び宗佑から連絡が入る。美知留が「さっきはごめんね。今すぐ行くから待ってて」と言うと、宗佑は、死ぬことにしたからもう来なくていいと告げる。
美知瑠が慌てて店を飛び出すと、外にいた瑠可が美知瑠を呼び止める。タケルとエリも、美知留の後を追ってやって来る。宗佑のところに行くのかと瑠可が訊ねると、美知瑠は、ちょっと先に帰ってるだけと嘘をつく。瑠可はそんな美知瑠に、嘘ついて宗佑と会っていたことを知っていたけど黙っていたと告げ、もっと強くなれるはずだと叱る。すると、美知瑠は泣きながら「瑠可は強くて素敵で家族に愛されてて、才能があってそうやって輝いてて。でも私は弱虫だから宗佑の弱さがわかる」と話し、「今は彼の側にいてあげたいの。ごめんね」と言って走り去ってしまう。瑠可はそんな美知瑠の言葉に傷つき、激しく動揺する。タケルが瑠可を慰めるようにそっと肩に手を触れようとすると、瑠可は「触んなよ!」と言ってタケルの手を払いのけるのだった…。

美知留は、中学の時に両親が離婚し、引き取ってくれた母親も仕事で家を空けていたために、いつも家ではひとりぼっちだったという自分の境遇と、母親に育てられていたが、その母親が恋人のもとに行ってしまい、親戚中をたらい回しにされ、いつもひとりぼっちだったという宗佑を重ね合わせ、運命共同体のように思っているようです。
確かに自分以外のみんなが幸せに見える瞬間は誰しもあることでしょう。でも、タケルが「人がどれくらい孤独かなんて、はたから見てるだけじゃわかんないよ」と言っていたように、その人が本当に幸せかどうかも、当事者にしかわからないもので、もっと言えば、程度の差はあれ、みんな何かしらの悩みを抱えているものです。美知瑠はまずそのことに気づかないことには、今の状況を打破することは到底できないでしょう。もしかしたら、気づくきっかけが今後起こるであろう誰かの“死”ということなのでしょうか? だとしたら何ともやるせないです。
瑠可は家族に、日本選手権に出て、いつかアメリカの大会にも出たいと話し、それでその後にやりたいこともあると言っていました。それはひょっとして性転換手術のことなのでしょうか? タケルに「誰にも負けないぐらい強い人間になって、いつか堂々と好きな人の前に立ちたい」と話していた瑠可は、男女の区別関係なく、カッコ良かったです。
瑠可に惹かれているタケルは、すっかり美知瑠の良き相談相手になっています。今後、タケルと美知瑠の関係に変化が訪れるのでしょうか? 瑠可とタケルと美知瑠の3人の関係の動向も気になるところです。