薔薇のない花屋 (八木優希さん)

yagiyuuki

八木優希さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『薔薇のない花屋』に汐見雫 役で出演しています。
今週は第3話が放送されました。
●あらすじと感想
雫(八木優希さん)の同級生の広田省吾(今井悠貴さん)が万引きをしてスーパーの店員に取り押さえられる。その現場を偶然目撃した英治(香取慎吾さん)は、店長と知り合いだったこともあり、警察に連絡するのを止めて、省吾のことをかばって連れて帰ってしまう。
そのことを知った学校の担任の小野優貴(釈由美子さん)は、勝手なことをしないでくださいと英治を叱る。優貴は過去いじめに気付かないというミスを犯し、二度とそういうことにならぬよう生徒の行動を把握しておきたかったのだ。しかし、「ご両親には内緒にしてあげる」との優貴の言葉に「言えばいいじゃん」と言い放ち異様な態度を取る省吾に疑問を感じた優貴は、英治に相談しに来る。英治は優貴に省吾は「名もなき戦士」なのかもしれないと不可解なことを言う。
一方、美桜(竹内結子さん)は、工藤直哉(松田翔太さん)に英治と優貴が親密になり始めていると吹き込まれる。しかも英治と優貴が会っているのと鉢合わせして、「(小野優貴)先生が好きなのは、お花屋さんなのね」と言う美桜に優貴はからかうように「好きよ。とーっても好き」と答えたからさあ大変!美桜は嫉妬心をむき出しにしてぷりぷりしながら一人で歩いて行ってしまった。英治は後を追いかける。ガラの悪い男たちとぶつかってしまった美桜を英治がかばおうとすると、男たちは怒りの矛先を英治に向け無抵抗の英治に殴る蹴るの暴行を加える。美桜にその手が及びそうになった時、英治の表情が一変して一人の男の腕を強い握力でつかみ出した。警察が来そうだと男たちは逃げ出し、とりあえず事無く終わる。
美桜は英治の愛情を試す。突然ノーヒントで渋谷にいる自分を探してほしいと言うのだ。それはあたかも美桜が小さい時にわざと迷子になって、父・平川辰巳(尾藤イサオさん)に探させようとしたことと一緒だ。
英治は店を菱田桂子(池内淳子さん)に任せて渋谷へ向う。方々探し回ったが見つからず、日付が変わろうとする頃、英治は駅に戻ってきた。すると切符売り場の近くに美桜が立っていた。美桜は、おとぎ話で王子様とお姫様が出会えるのはお姫様が必ず出会える場所で待っているからだと話す。そんな美桜に英治はマーガレットの花びらを渡す。それは、渋谷のとあるベンチで美桜が花占いのようにちぎった花びらだったのだ。「俺は残念ながら王子様じゃないけど、あと少しであなたを見つけてたんです」と英治は言う。美桜は感動してその花びらを愛しそうに握りしめる。そして、切符売り場の前で、手をしっかり繋いで英治と美桜は順番を待つのであった…。
安西輝夫(三浦友和さん)から決定的なセリフが飛び出しました。「愚かな娘ではなかった。男の外見や甘い口車に乗せられて、判断を踏み誤るようなことなどなかったはずだ。それなのにどうして、なぜあんな男に惹かれたのか。いまだにまるで理解できない。あんな卑劣な男の一体何に…」
やはり、雫の母親(本仮屋ユイカさん)は、安西院長の娘だったようです。安西が孫であるはずの雫にあまりにも無関心に見えるので、思わず深読みをしてしまいました。
そして気になるのが「卑劣な男」との言葉。それが今回の復讐劇へとつながったのでしょうね。
英治は美桜が襲われた時に思わず相手の男の腕を強くつかんでしまいます。そのことに対して英治自身動揺する仕草が見られました。英治の引きずっているように見受けられる暗い過去と関係があるのでしょうか。男をにらんだ時の英治の表情がとても怖かったです。
美桜の父・辰巳が言うには、小さい時の美桜はよく笑ってよく怒って泣いてわがままだけど無邪気で可愛らしかったそうです。それはまさに英治と対面している時の美桜のようですね。辰巳の「周りの空気を読んでばかりなんて息苦しくなる。空気なんて吸うもんだ」というようなセリフが印象的でした。
雫の嫌なことがあった時の対処法は、「ガシガシ」と言って地団太を踏むこと。大物女優・池内淳子さんが演じる菱田桂子の「ガシガシ」には笑ってしまいました。
英治が省吾のことを構う理由は、やはり自分の小さい時を思い出すからでした。英治もまた小さい時「名もなき戦士」だったのでしょうか。そしてその「名もなき戦士」の意味もそのうち明かされることでしょう。それにしても、英治が省吾のことを構うのは、本当は男の子が欲しかったからだと勘違いしてプリプリする雫が微笑ましかったです。