●あらすじと感想
麻田雄三内閣総理大臣(山本圭さん)暗殺未遂事件の数日後、麻田総理を守り抜いた警護課の井上薫(岡田准一さん)は、公安部の室伏勇司(春田純一さん)と田中一郎(野間口徹さん)から事情聴取を受ける。
室伏は、井上が警護課に配属されてから要人の襲撃事件が続発していると指摘し、テロリストと内通しているのではないかと疑いの目を向けてくる。
そして、SPになった経緯や上司である尾形総一郎(堤真一さん)との関係、麻田総理を襲った山西一弥(平田満さん)と交わした会話の内容などを井上に執拗に問いただす。
しかし、どうやら公安部は、井上のことを本気で疑っているわけではなく、本丸を攻める前の地ならしのようなものだったようだ。公安部にとっての本丸とは、警護課理事官・西島勇司(飯田基祐さん)だ。西島は裏では要人の行動予定を洩らしてテロリストをたきつけていた。
1カ月後、公安部が西島の逮捕に踏み切り、マンションに行ったところ、自殺と見られる西島の死体があった。これで西島が何をしたかったのかは分からずじまい。現場を立ち去る「リバプール・クリーニング」の車の姿があった。「リバプール・クリーニング」は、クリーニング屋(清掃業者)を装った殺し屋だ。不審な点があるものの証拠は無く、警察の保身の問題もあって、西島はただの自殺として片付けられる。
数日後、警護課第4係一同は食事に行くことになり、エレベーターホールに向かうと、警護課課長・中尾義春(江上真悟さん)が尾形を呼び止め2人の男を紹介する。警護課に配属になると紹介された木内(古山憲太郎さん)は、麻田総理をペイント弾で撃った謎の男だった。そしてもう1人は、西島理事官の後任の新しい理事官・梶山(伊達暁さん)だ。梶山は西島や尾形と同じ東大法学部出身で、しかも尾形と同じサークルの後輩でもある。「木内君をオフィスに案内する」と言って中尾と木内がその場を立ち去ると、「西島先輩は残念でした」と梶山が小声で尾形に話しかける。すると、尾形は「仕方ないだろ。大義のためだ」と言い放つ。そんな2人から悪意を感じた井上は、少し離れた場所から尾形に向かって鋭い視線を向けるのだった・・・。
今回は、連続ドラマ全11話の事件を時系列で再編集し、少しだけ新たなシーン(主に事情聴取)を加えるといういわば総集編でした。
点と点が線になっていく過程が改めて確認できて分かりやすかったのですが、なんだか物足りないと感じていたところ、番組の最後に「SP(エスピー)」が映画化されるとの告知がありました。実は映画化の話はネットニュースで事前に知っていたため、こうなることは予想していました(^^ゞ
主要キャストはそのままで、脚本もドラマと同じ金城一紀氏。テレビでは総監督を務めた本広克行監督がメガホンを取るそうです。公開は来年の予定。映画でやっと尾形の真意が明かされるのでしょう。
 | 金城 一紀 扶桑社 2008-03-04 |
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