●第9節「ひきこもり編」のネタバレありのあらすじと感想
三浦謙太郎(大泉洋さん)は、医師を目指し大学受験をしたが失敗して、それ以来部屋に引きこもっていた。ある朝、母・智恵子(田島令子さん)が用意した磯辺巻きを食べて、それを喉に詰ませてしまい窒息死してしまう。
12時間のロスタイムが与えられたかに見えた謙太郎であったが、その時間が過ぎても死を迎えることも無く、12日、12週間の時を過ごしても謙太郎は一向に死ぬ気配を見せなかった。
12ヶ月目、電光掲示板の残り時間がようやく減って「11」になり、ようやく謙太郎は与えられたロスタイムが12年であることを知る。そのことにショックを受け、肩を落とす謙太郎は、この12年のロスタイムとは、自分が19歳の時に受験に失敗してこれまで現実から逃げてきた歳月であると気付き、医者になりたかった純粋な気持ちを振り返る。
そんな時、母・智恵子が突然倒れ、救急車で病院へ運ばれていく。慌てて部屋を飛び出す謙太郎だが、どうしても玄関から外へ出ることができない。謙太郎が部屋で自分の不甲斐なさを痛感していたところに、病院から戻ってきた妹・亜矢(小出早織さん)が、ドア越しで智恵子が意識不明であることを泣きながら告げる。不安を吐露する亜矢の様子から、謙太郎は、医者であった憧れの父が倒れた時のことと重ね合わせて思い出す。「そんなに心配するな。お兄ちゃん、ついてるから」と言って、謙太郎が部屋のドアを開け、意を決して1歩を踏み出した。
「誰かが言った。人生に無駄なプレイなどあるのだろうか」
謙太郎がロスタイムを与えられてから12年の歳月が経とうとしていた。謙太郎はなんと病院で医師として意欲的に働いていた。突然実家に帰ってきた謙太郎は、父の仏前に手を合わせ、元気になった智恵子に「あの時はホントごめんね」と告げる。それから結婚を控えた亜矢に「結婚おめでとうな」と言い、二階の自分の部屋へと向かっていく。その後ろには審判団がいて、やがて試合終了のホイッスルが鳴り響く・・・。
変化球でありながら、今までの集大成と思わせるほどの良い話でした。
死の間際に医師を目指していた謙太郎が、自分の状況を医学的(?)に説明するところや、過去のエピソード(看護師編、刑事編、スキヤキ編など)が都市伝説として紹介されたり、玄関の靴で家族の謙太郎への思いを表現するなど、演出もまた凝っていて感心しました。
今回紹介された言葉は、ある偉大なサッカー選手の「人生に無駄なプレイなどあるのだろうか」。謙太郎は12年間、無駄に見える時間を過ごしてきたからこそ、大切なことに気付き立派な医者になれました。だから無駄に見えた時間も実は無駄ではなかったというのが実に深いです。
言うまでもありませんが、現実にはロスタイムは存在しません。だから、私はいつ死んでも悔いが残らないような生き方をしたいです・・・それが難しいんですけどね(^^ゞ
大泉洋さんは、北海道テレビの深夜番組『水曜どうでしょう』にレギュラー出演し、番組のブレイクと共に、北海道内でのタレント活動が活発化。人気・知名度共に北海道を代表するタレントになりました。
演劇ユニット「TEAM NACS」に所属し、数多くのステージを経験。舞台役者としても定評があります。
『千と千尋の神隠し』(2001年/宮崎駿監督)、『茄子~アンダルシアの夏』(2003年/高坂希太郎監督)、『ブレイブ・ストーリー』(2006年/千明孝一監督) など、アニメーションでの声の出演で注目を浴び、また、スターダストレビューとコラボレーションした「本日のスープ」がオリコン最高10位にランクインするなど、ミュージシャンとしても活動しており、マルチな才能を発揮しています。
2005年に『救命病棟24時』で全国ネットの連続ドラマに初出演。それ以後、『小早川伸木の恋』、『ハケンの品格』などのドラマに立て続けに出演し、全国区での人気も得ています。
大泉洋さんの主な出演テレビドラマとしては、『六月のさくら』、『救命病棟24時(第3シリーズ)』、『おかしなふたり』、『大麦畑でつかまえて』、『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』、『明智光秀~神に愛されなかった男~』、『ハケンの品格』、『暴れん坊ママ』などがあります。
主な出演映画としては、『man-hole』、『今昔伝奇 花神 Flowers』、『パコダテ人』、『river』、『銀のエンゼル』、『シムソンズ』、『釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!』、『UDON』、『シュガー&スパイス 風味絶佳』、『ゲゲゲの鬼太郎』などがあります。そして、公開待機作としては、『アフタースクール』(2008年5月24日公開予定)、『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年7月12日公開予定)などがあります。
主な出演舞台としては、『LETTER~変わり続けるベクトルの障壁』、『RECOVER~描き続けるもうひとつの結論』、『FEVER~眺め続けた展望の行方』、『ESCAPER~探し続けていた場所』、『FOUR~求め続けた奴等の革命』、『LOVER~想い続けたキミへの贈り物』、『WAR~戦い続けた兵たちの誇り』、『ミハル』、『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』、『COMPOSER~響き続ける旋律の調べ』、『HONOR~守り続けた痛みと共に』などがあります。
現在の主なレギュラー番組は、『おにぎりあたためますか』(北海道テレビ)、『1×8いこうよ!』(札幌テレビ放送)、『いぬ会社』(BSフジ、声の出演)などがあります。ラジオのレギュラー番組としては、『大泉洋のサンサンサンデー』(北海道放送)などがあります。
最近出演の主なCMとしては、JRA「2008年JRA年間キャンペーン『CLUB KEIBA』」、キリンビバレッジ「KIRIN FIRE」などがあります。
 | OFFICE CUE Presents 新潮社 2005-10-18 |
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