●最終回の導入部のあらすじと感想
死刑囚の錦貴文(久松信美さん)が獄中死した。特命係の杉下右京(水谷豊さん)と亀山薫(寺脇康文さん)は、事件性のない病死であることを証明するための解剖の立ち合いとその鑑定書の受け取りを命じられる。しかし、右京は立ち合いの際、貴文の死刑の刑が19年間も執行されなかったことに疑問を抱き、鑑定書を出すのを待つように指示する。
25年前、貴文は解雇されたことを恨み、元上司の自宅に侵入し放火。その妻・万里(阿部朋子さん)と娘の里美(桜川博子さん)が焼死したと自供していたが、裁判では一転して無罪を主張。しかし、現場に残された掌紋と靴痕が決め手となり死刑の判決が下されたのだ。弁護士・茂手木(ベンガルさん)によると、その後も再審請求を続けてきたが棄却されたという。
そんな折、貴文の母娘放火殺人事件を担当していた黒木警部補(成瀬正孝さん)が殺害され、しかもそれに続き、同じく貴文の事件を担当していた緑川検事(遠藤たつおさん)の他殺体が発見される・・・。
今シリーズの第1話に登場した三雲判事(石橋凌さん)が再び事件にかかわってきました。三雲判事の秘めたる信念の源流が明かされ、三雲判事が第1話で裁判員制度に反対していた根本的な理由が分かりました。
結果的に1人の裁判員を死なせるきっかけを作ってしまった三雲判事に、右京は、刑法犯罪では裁けないその責任を三雲自ら取らせるように仕向けました。小野田公顕(岸部一徳さん)が薫に言った「杉下の正義は時に暴走するよ」という言葉もとても印象的でした。
死刑制度の問題点に鋭く切り込むお話で、人が人を裁くことの難しさを真摯に描く社会派ドラマに仕上がっていて、これぞ「相棒の真骨頂」ともいえる骨太な最終回でした。
『相棒』Season6が終わってしまって寂しいです。でも、5月1日にいよいよ「相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km」が公開されます。とても楽しみです。
 | 司城 志朗 小学館 2008-03 |
石橋凌さんは、1977年にA.R.B.(ARB)というバンドにボーカルとして加入して、翌年にデビューしました。俳優としてのデビューは、1982年の映画『さらば相棒』。20代後半に松田優作さんと出会い、大いなる影響を受け、1986年には松田優作さんが監督を務めた映画『ア・ホーマンス』で共演。この映画の主題歌としてARBの「AFTER '45」が使用されヒットし、石橋さん自身もキネマ旬報新人男優賞等を受賞しました。1989年の松田優作さんの死去を受けて、1990年、音楽活動を封印し、俳優業に専念。1997年にARBを再結成し、音楽活動と俳優業を両立していましたが、2006年に石橋さんが脱退を表明し、現在、ARBは活動停止中です。
石橋凌さんの最近の主な出演テレビドラマとしては、『眠れる森』、『蘇える金狼』、『隣人は密かに笑う』、『サイコドクター』、『ビギナー』、『ブラックジャックによろしく』、『ハルとナツ 届かなかった手紙』、『輪舞曲』、『探偵左文字進11』などがあります。
最近の主な出演映画としては、『オーディション』、『殺し/KOROSHI』、『BROTHER』、『実録・夜桜銀次』、『自殺サークル』、『Dog Star』、『AIKI』、『MOON CHILD』、『g@me.』、『最後の恋、初めての恋』、『THE JUON-呪怨』、『46億年の恋』、『DREAM CRUISE』、『呪怨 パンデミック』、『ローグアサシン』、『犯人に告ぐ』、『軍鶏 Shamo』などがあります。公開待機作としては、『世界で一番美しい夜』(5月下旬公開予定)などがあります。
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